坐骨棘間(Hodge 第3平面=De Lee station 0)
🌟一文要約
分娩診察では、児頭が坐骨棘間(Hodge 第3平面=De Lee station 0)に達した瞬間を“加入・固定”と定義し、これを起点に ±cm で児頭下降を評価しつつ、子宮口開大・頸管展退などを含む Bishop score で頸管成熟を追い、排臨→発露へと進むときは会陰保護を行う―という臨床の枠組みが最重要である。
🗂️プロジェクト過去問とピンポイント重複部分
期 | 過去問(抜粋) | 正解 | 重要所見・キーポイント | 解説 |
---|---|---|---|---|
40 期 問4「児頭の固定・陥入を示す所見として正しいものを選べ」1 反屈位 2 先進部が坐骨棘線上 3 Station ±0 4 Seitz 法陰性 5 (選択肢欠) | 2・3・4 | Station ±0=坐骨棘線=Hodge第3平面Seitz 陰性:児頭が恥骨後面より触れず=固定 | 児頭が坐骨棘を越えて骨盤腔内に“嵌入”した状態を engagement/固定という。反屈位(頭部伸展)は陥入を阻害するため×。 | |
46 期 問3「Bishop score に含まれないものはどれか」a 児頭の位置(station)b 胎児推定体重c 子宮口の位置d 子宮頸部の硬度e 子宮頸管開大度 | b | Bishop 5項目=開大度・展退(天体%)・頸部硬度・頸口位置・Station | 推定体重は頸管成熟とは無関係。station が 0(坐骨棘)付近で開大が進んでいれば高得点になり誘発成功率↑。 | |
45 期 問27「胎児 well-being を予測する所見をすべて選べ」選択肢中に “Bishop score 2点” が含まれる(正解に含まれず) | Bishop score 2点=×(不良所見) | Bishop 2点は未成熟頸管を示し、分娩誘発成功率・周産期予後ともに低い | Bishop ≤4 は“未成熟”と定義され、頸管前処置(PGE2, バルーン等)が推奨される。 |
🔑共通キーポイント
Station 0=坐骨棘間=Hodge 第3平面
“雑骨棘”というランドマークで児頭固定を判断(加入・engagement)。
固定の臨床判定
Seitz 法陰性・Station ±0・“先進部が坐骨棘線上”はいずれも同義。
Bishop score
5項目(開大度・展退率・station・頸部硬度・頸口位置)。
Score 0–3:未成熟、4–6:border、≥7:成熟。
内診の限界
絶対値より“同一術者が連続で診る”ことで進行を把握。
これらは 毎年繰り返し出題 される鉄板テーマ。
ステーション0⇔坐骨棘、Bishop 5項目をセットで覚えれば、分娩進行の評価問題は楽勝だよ💪
コメント
コメントを投稿