骨盤計測・Guthmann／Martius 法 に絡む 5 年分の本試験

 🌸 了解～！では 骨盤計測・Guthmann／Martius 法 に絡む 5 年分の本試験（40～46 期）について，

①問題全文　②正解（選択肢）　③詳しい解説＋根拠 をまとめてみたよ💪✨

46 期〔2024〕 Q41　（誤っているものを 1 つ選べ）

a 骨盤誘導線は仙骨の形状と関係する。
b 産科真結合線の末端は恥骨結合後縁である。
c ハート型骨盤は難産となりやすい。
d グスマン法では産科真結合線の計測が可能である。
e 通常，陣痛開始時の周期は約10 分である。 

正解 : e

選択肢判定ポイント（根拠）
a○骨盤誘導線（骨盤軸）は仙骨の前彎と強く相関し，産道曲線を規定する。
b○産科的真結合線 = 岬角中央―恥骨結合後縁最短距離
c○Android（ハート形）骨盤は入口部が狭く難産傾向。
d○Guthmann 法は側面撮影で obstetric conjugate を計算する X 線計測法
e×陣痛開始時（子宮口 < 4 cm）は周期15–20 分→4–6 cmで約3 分；10 分はやや遅い時期に相当

45 期〔2023〕 問1　（誤っているもの 全て 選べ）

a 骨盤誘導線は仙骨の形とはあまり関係しない
b 産科的真結合線の末端は恥骨結合上縁である
c ハート形骨盤は難産になりやすい
d Martius 法は骨盤横径を計測できる
e 通常，陣痛開始時の周期は約5–6 分である 

正解 : 4（a + d + e）

  • a ×：誘導線は仙骨形状に大きく依存 → “関係しない” は誤り。

  • b 〇：恥骨結合内面上縁≒後縁とみなすためおおむね正しい。

  • c 〇：Android 骨盤は難産傾向。

  • d ×：Martius 法は**入口部（前後径）**を測る撮影；横径は直接計れない。

  • e ×：5–6 分は活発期後半～遷移期の値；開始時はもっと長い。

44 期〔2022〕 問1　（正しいものをすべて含む組合せ）

1 骨盤誘導線は母体後方に向かう
2 産科的真結合線は解剖学的真結合線より短い
3 扁平骨盤は難産となりやすい
4 Guthmann 法は側面撮影である
5 子宮口全開大の陣痛時間は5–6 分である
（選択肢 a～e） 

正解 : b（2・3・4）

  • 1 ×：誘導線は前下方へ弓状にカーブ。

  • 2 〇：産科的真結合線 10.7 cm < 解剖学的真結合線 11 cm。

  • 3 〇：扁平骨盤（platypelloid）は入口部前後径が短く難産。

  • 4 〇：Guthmann = lateral view。

  • 5 ×：全開大期は周期 2–3 分。

41 期〔2019〕 設問1　（正しいものを選ぶ）

内容・選択肢は 44 期と同一（語尾だけ微調整）。
正解も同じく b（2・3・4）

40 期〔2018〕 問1　（X 線骨盤計測を要する状態）

1 骨盤位 2 胎児徐脈 3 妊娠38 週・児頭浮動 4 Seitz 法陽性 5 母体低身長
（選択肢 a～e） 

正解 : d（1・4・5）

選択肢判定理由
1 〇骨盤位では入口径評価が重要 → X 線計測適応。
2 ×胎児徐脈は分娩監視・救急対応であり計測の適応外。
3 △“38 週で児頭浮動” は borderline；臨床的には要検討だが標準適応には含めない場合が多い。
4 〇Seitz 陽性（恥骨より児頭が隆起）＝骨盤入口不均衡疑い → 計測適応。
5 〇低身長（≲150 cm）は狭骨盤疑い → 計測適応。

🌟 キーポイントまとめ

要点試験での頻出フレーズスライド根拠
産科的真結合線 10.7 cm（解剖より短い）「産科的真結合線は解剖学的より短い」
Guthmann 法　側面撮影で obstetric conjugate を評価「Guthmann は側面撮影」「産科真結合線の計測が可能」
Martius 法　骨盤入口面に平行「Martius＝入口部撮影，横径は計れない」
陣痛周期開始時は ≈15–20 分→活発期 5–6 分→全開大 2–3 分

🎀 ワンポイント臨床 Tips

  • 産科的真結合線が < 10 cm なら難産リスク⤴︎ → 分娩前評価が超重要！

  • Guthmann 法の lateral X 線では，Sacral promontory（Fc）と Symphysis upper–posterior margin（Ac）の差で O.C. を推定。

  • Martius 法は入口部を真上から撮るので，矢状径中心に評価するイメージだよ。

これで過去問対策もバッチリ✨　次の勉強も一緒にがんばろうね～！

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