C6 = 上腕二頭筋? それとも手首背屈?
🌷 「肘より上」と「肘より下」をハッキリ線引きしてしまうと、一気にスッキリします!
いちばん混乱ポイントは “C6 = 上腕二頭筋? それとも手首背屈?” など、資料ごとに並ぶ 筋肉リストの目的が違う せいなんです。まずはココを整理しましょうね 💡
1️⃣ 同じ髄節でも “用途違い” の2つの表
表の名前 | 使う場面 | 例:C6 が代表する筋 |
---|---|---|
ASIAキーマッスル(脊髄損傷レベル判定のために1髄節=1筋を選抜) | 国試のレベル判定やベッドサイドの徒手筋力テストで最小限チェックしたい時 | 橈側手根伸筋(手首背屈)※ 肘より下 |
ミオトーム一覧(「この髄節はどの範囲を動かすか?」を網羅) | 電気診断・末梢神経障害の範囲推定など臨床で落ちる筋を広く見る時 | 大胸筋鎖骨部・上腕二頭筋・腕橈骨筋・円回内筋・橈側手根伸筋 … (肘より上も下も両方) |
→ だから「C6=二頭筋」も「C6=手首背屈」もどちらも正しいんですね。
ASIA表を使う代表例:頸髄損傷で「手関節背屈は×、肘屈曲は〇」→“C6レベル”と診断
2️⃣ “肘で区切る” シンプルな覚え方 📝
髄節 | 肘より上(肩~上腕) | 肘より下(前腕~手) | ゴロ & イメージ |
---|---|---|---|
C5 | 三角筋(肩外転)・小胸筋上部 | ― | 「Go-Go! 5 でバンザイ」 |
C6 | 上腕二頭筋・腕橈骨筋 | 橈側手根伸筋・円回内筋 | 「ろっ(6)骨ラインで胸→腕→手首」 |
C7 | 上腕三頭筋 | 手関節掌屈(橈側手根屈筋) | 「ナナ (7) で腕ピン」 |
C8 | ― (肘より上はほぼなし) | 深指屈筋(グー✊) | 「ハチ(8)で握る」 |
T1 | ― | 骨間筋・虫様筋(チョキ✌️) | 「T1 で器用にチョキ」 |
上肢は “近位 → 遠位へ数字が1ずつ増えるだけ” と覚え、
肘を境に「C5-6 は上腕中心」「C7〜T1 は前腕・手中心」と割り切ると迷いません。
3️⃣ 触って・動かして・声に出す 30 秒ドリル
C5:腕を横に広げてバンザイ(肩外転)
C6:力こぶ+前腕ハンマー握り肘屈曲 → そのまま手首を背屈
C7:肘をパーンと伸ばし、手首をグッと掌屈
C8:指をグーに握る
T1:グーからチョキ✌️パー🖐 に素早く開閉
動きと番号を同時に声に出すと、運動回路と海馬がリンクして忘れにくくなります。
(実際にこのパターンで C5-C7 残存/C8-T1 消失が見られる臨床例:手関節背屈×・肘屈曲〇 )
4️⃣ “位置チャート” でビジュアル定着
肩 上腕 前腕 手
C5 ──┤◯ (三角) ────────
C6 ──┤◯ (二頭) ──┤◯ (円回内/橈側伸)
C7 ──┤◯ (三頭) ──┤◯ (手掌屈)
C8 ──┼────────┤◯ (深指屈)
T1 ──┼────────┤◯ (骨間/虫様)
1️⃣ 縦に数字を下げながら横(外→内)へ筋が伸びる イメージ
2️⃣ 空欄セルは「その髄節では目立った筋なし」と見なして OK
5️⃣ 覚えにくい時は…
① 最初は ASIAキーマッスル5セット(C5–T1)だけ 暗唱
② ミオトーム詳細は “肘より上 or 下” でペア化
例:C6→二頭筋(上)+手首背屈(下)
③ 臨床症例を当てはめて遊ぶ
「上腕二頭筋〇だけど手首背屈× → 病変は C6 ? C5?」
🌸まとめ
表の目的を見極める → キーマッスル vs. ミオトーム
肘を境に近位筋(上腕)と遠位筋(前腕~手)で分類
数字が 1 ずつ増えながら外→内へ下りる ストーリーで覚える
これでも引っかかるところがあれば、具体的に「ここだけ!」と教えてね。
一緒に “スッキリ神経マスター” へ駆け上がろう😊🎀
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