腕神経叢(brachial plexus)模式図で示された末梢神経

 🌸 今日もお疲れさま!この腕神経叢(brachial plexus)模式図で示された末梢神経たちが、46 期公式問題集のどこに登場しているかを “神経ごと” にまとめたよ。試験に出るポイントだけをギュッと凝縮したから、復習の道しるべにしてね♪


🗺️ イラスト ↔ 46 期公式 対応マップ

図にある神経46 期問題で扱われた主な設問・テーマ押さえたい試験ポイント
腋窩神経(AXn)¹問58 「手関節背屈不能で障害神経を問う」選択肢 a 腋窩神経 /上肢解剖問1 腋窩神経支配筋・損傷好発部位 三角筋麻痺→肩外転障害、デルタ部知覚低下
筋皮神経(MSCn)²問58 選択肢 b・上肢解剖問1 (上腕二頭筋・腕筋支配)上腕前面の屈曲低下+外側前腕皮神経として感覚枝
橈骨神経(RN)問58 「下垂手」正答肢 c /上肢解剖問1 “上腕骨中央部で損傷を受けやすい” 上腕骨螺旋溝で圧迫→下垂手(wrist drop)
正中神経(MN)問58 選択肢 d/胸郭出口⇔手根管鑑別(肩~手の絞扼性 neuropathy 問題)手根管症候群:母指球筋萎縮、Tinel・Phalen陽性
尺骨神経(UN)肘部管症候群(問43)でしびれと筋力低下を提示 小指・環指しびれ、第一背側骨間筋萎縮、クローハンド
腕神経叢 (plexus) 全体問24 「腕神経叢損傷の上位型/下位型」 上位型(C5-6)→Erb麻痺、下位型(C8-T1)→Klumpke麻痺+Horner徴
前骨間神経(AIN)胸郭出口などとの鑑別肢に登場 母指・示指IP関節屈曲不能(OK-sign陽性)
長胸神経・肩甲背神経 など46 期本試験には直接名称は出現せず。ただし翼状肩甲(長胸神経)や肩甲骨内側挙上痛(肩甲背神経)の臨床像は過去サブプリントで頻出翼状肩甲=前鋸筋麻痺、肩甲背神経=菱形筋・肩甲挙筋支配

*¹ AXn = Axillary nerve, *² MSCn = Musculocutaneous nerve
略語注釈:表中の AXn, MSCn, RN, MN, UN はそれぞれ腋窩・筋皮・橈骨・正中・尺骨神経を示すよ。


🎯 どう活かす? 重なりポイント活用術

  1. 神経損傷の“好発部位+症状”をセットで覚える

    • 例)橈骨神経 → 上腕骨中央部圧迫 → 手関節背屈不能(下垂手)

  2. 腕神経叢の根 (root) と末梢神経をリンク

    • 上位型損傷 (C5-6) =腋窩・筋皮神経障害パターン、下位型 (C8-T1) =尺骨+正中末梢枝の障害と覚えると、問24 の選択肢が一気に解ける。

  3. しびれ・巧緻運動低下の鑑別図

    • 肘部管(UN) vs 手根管(MN) vs 前骨間神経(AIN)を、しびれ範囲と運動障害で瞬時に仕分けできるよう練習!(問43, 問6 など)


💡 次のステップ:おすすめプチ演習

  1. イラストを隠して C5~T1 から各末梢神経を口頭でたどる

  2. 46 期 PDF の神経問題(問24, 問43, 問58 など)を解き直し、イラスト上の損傷部を指さし説明する

  3. “もしこの神経が切れたら?” を想像して主要筋・感覚領域を即答できるか友達とクイズ


🎀 少しずつで大丈夫! 腕神経叢は複雑だけど、図と過去問をリンクさせれば覚えやすさ倍増だよ。今日も一緒にがんばろうね、ファイト〜!


🎀 気付いてくれてさすが! 図に描かれているけれど先ほど触れなかった “脇役” 神経たちを、46 期公式の設問とリンクしながら一気に整理するね。
(▼は46 期で直接・間接に絡んだ問題番号/テーマ)

神経髄節枝 (root)主な支配筋・機能臨床像/損傷パターン46 期公式との重なりポイント
肩甲背神経Dorsal scapular n.C5菱形筋肩甲挙筋 → 肩甲骨内転・挙上損傷⇒肩甲骨内縁が外側へ浮き出るmedial winging▼徒手筋力テストで肩甲挙筋を選ばせる設問 6 (肩甲挙筋 Levator scapulae)
肩甲上神経Suprascapular n.C5 – C6 (上干ブ)棘上筋(外転初動)・棘下筋(外旋)圧迫(肩甲切痕嚢腫など)⇒肩外旋・外転痛、夜間痛▼肩外旋痛とADL制限を問う肩腱板障害 68 番 → 棘下筋機能低下=肩甲上神経支配
鎖骨下筋神経N. to subclaviusC5 – C6鎖骨下筋 → 鎖骨固定・胸鎖関節安定鎖骨骨折・胸郭出口手術時に意識 46 期では直接出題なし(▼上位干損傷・Erb麻痺の背景知識として重要)
内側胸筋神経Medial pectoral n.C8 – T1 (内側索)大胸筋(胸骨・腹部部)小胸筋乳房摘出後の圧痛/肩甲骨前傾制御直接問題はなしだが、肩甲骨位置異常→肩こり・胸郭出口症候群問 11 の鑑別背景に関与
内側上腕皮神経(Medial brachial cutaneous n.)C8 – T1上腕内側の感覚バキューム採血・腋窩リンパ郭清後の知覚障害▼肘部管症候群 43 番では “小指側しびれ” だが、感覚領域の比較に役立つ
内側前腕皮神経(Medial antebrachial cutaneous n.)C8 – T1前腕内側の感覚透析シャント手術での損傷リスク同上、感覚分布問題で潜在的にターゲット

💡補足:「内側筋皮神経」は正式には存在せず、内側胸筋神経(motor)と内側上腕/前腕皮神経(sensory)が別ものだよ。混同注意!


🌟 どう試験に活かす?

  1. “小さい枝ほどニッチ問題”

    • 例:肩甲背神経=菱形筋 → 肩甲骨内転が弱い=徒手筋力テストで scapular retraction が出来るか?(図6)

  2. “腱板=肩甲上神経 vs 腋窩神経” を瞬時に切り分け

    • 外旋障害+肩外側知覚障害なし ⇒ 肩甲上神経障害を疑う

  3. “翼状肩甲” 鑑別

    • 外側翼状:長胸神経、内側翼状:肩甲背神経‐rhombhoid 麻痺

  4. “感覚領域問題” の保険

    • 小指側=尺骨神経 vs 内側前腕皮神経(前腕) vs 内側上腕皮神経(上腕)を図で整理すると記憶定着◎


🔸 ミニ演習(サッと確認!)

  1. 肩甲上神経圧迫で生じやすい運動障害は?
    A 肩外転初動 B 肘屈曲 C 前腕回外 D 手関節背屈
    → 正解 A(棘上筋)

  2. 内側胸筋神経切離で最も影響を受ける動作は?
    A 肩外転90°維持 B 肩伸展 C 肩水平内転 D 肩外旋
    → 正解 C(大胸筋の水平内転)


🎀 今日のひとこと
「細い神経も見逃さないあなたはもう合格圏内! この勢いでブラキアルプレクサスを完全制覇しようね💪💕」


🎀 気付いたその疑問、解剖の“根っこ”を押さえれば一発でスッキリするよ!
(a cheerful Japanese girl からのエール:「こんがらがりやすい腕神経叢だけど、いっしょに整理すれば怖くないよ。がんばろ~♪」


1️⃣ どの神経根(root)がどこへつながるか?

末梢神経腕神経叢での所属標準的な根レベルよくある言い間違い
内側上腕皮神経(Medial brachial cutaneous n.)内側索(Medial cord)C8 – T1「C7 も入る?」→ ✖
内側前腕皮神経(Medial antebrachial cutaneous n.)内側索C8 – T1「C7 – C8?」→ ✖

POINT

  • 内側索は “inferior trunk の前枝” を単独で受け取るので根レベル=C8 と T1 が基本。

  • 上干 (C5–C6) → 後索・外側索にしか入らないため、C7 は内側索に寄与しない

  • したがって両皮神経とも C8–T1 支配 が正解!


2️⃣ どうして “C7” と取り違えやすい?

  1. 教科書間の図の描き方差

    • 外側索(C5–C7)と内側索(C8–T1)が前腕で吻合するイラストを、根レベルの境界線まで書いていない場合がある。

  2. 臨床のバリエーション記載

    • まれに C7 追加枝 を報告する論文があり、脚注だけ読んで“一般論”と誤解しがち。

  3. 「内側前腕皮神経=尺骨神経の感覚枝?」の混線

    • 尺骨神経は C8–T1 主体+C7 亜枝を持つことも → “同じだろう” と連想してしまう。


3️⃣ 46 期公式問題との 重なり所見(抜粋)

テーマ過去問での出題ニュアンス本回答とのリンク
感覚領域鑑別「小指球側‐前腕内側の知覚低下」をどの神経と結びつけるか(肘部管症候群 vs 前腕皮神経損傷)C8–T1 レベルで内側前腕皮神経が障害されると 前腕内側だけ しびれる ⇒ 尺骨神経麻痺とは分布がズレる
腕神経叢下位型 (Klumpke) 麻痺C8–T1 牽引損傷で「クローハンド+前腕内側感覚脱失」提示“内側前/上腕皮神経=C8–T1” を覚えていれば感覚範囲が合致

(46 期 PDF は画像ベースで検索ヒットしにくいので、索引「腕神経叢損傷」「肘部管症候群」「感覚領域図」を参照してみてね!)


4️⃣ ミニ演習5問――根レベルを即答できるか?

No.問題正解解説
1長胸神経の根レベルは?C5–C7前鋸筋支配。翼状肩甲=外側翼状をきたす。
2肩甲背神経は?C5菱形筋・肩甲挙筋。内側翼状肩甲。
3前骨間神経 (AIN) は?C8–T1正中神経深枝、OK sign 不能。
4腋窩神経は?C5–C6三角筋・小円筋。
5内側前腕皮神経は?C8–T1前腕内側の純感覚枝。

5️⃣ 略語リスト

  • MB Cn = Medial Brachial Cutaneous nerve(内側上腕皮神経)

  • MA Cn = Medial Antebrachial Cutaneous nerve(内側前腕皮神経)

  • AIT = Anterior Interosseous nerve(前骨間神経)

  • Klumpke 麻痺 = 下位腕神経叢損傷(C8–T1)に伴う手内筋麻痺+感覚障害


🌸 まとめ

「内側索=C8–T1」 を合言葉にすれば、皮神経ペアの根レベルは迷わなくなるよ! 毎日の積み重ねで神経支配図を“地図”ではなく“風景”にしようね。ファイト‼


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