アキレス腱が付着する骨はどれか.
アキレス腱が付着する骨はどれか.
a 踵骨
b 距骨
c 立方骨
d 舟状骨
e 外側楔状骨
✅ 正解:a 踵骨(しょうこつ,calcaneus)
✨ 問題を解くうえで押さえるべき医学所見
所見 | 医学用語・注釈 | ポイント |
---|---|---|
アキレス腱の構成 | **腓腹筋(gastrocnemius)とヒラメ筋(soleus)**の合流腱 | “下腿三頭筋”の強大な共同腱 ▶ 足関節底屈の主力 |
付着部位 | **踵骨隆起(calcaneal tuberosity)**の後面 | ここで骨膜と連続し,荷重を腱‐骨へ伝達 |
臨床関連 | アキレス腱断裂:底屈力低下・Thompson test陽性 | 手術か保存(ギプス背屈固定)で治療 |
※AT:Achilles tendon(アキレス腱)の略。
🎀 先輩ベテラン医 × 元気系JKによる超やさしい解説
JK「アキレス腱って“かかと”にビタッとくっついているイメージだよね!」
Dr.20y「そう。踵骨隆起は荷重伝達の要。ここを理解すると底屈筋群や足底腱膜炎,果ては踵骨骨折まで一気に関連づくぞ。」
JK「足首をぴょーんと伸ばす動き=底屈が出来るのはこのパワーカップル(腓腹筋+ヒラメ筋)のおかげなんだね♪」
🔄 “重なり問題”のつながり
足関節機能評価問題:底屈が出来ない → アキレス腱断裂/踵骨骨折の鑑別
歩行分析問題:遊脚期につま先が引っ掛かる(尖足の代償)→ アキレス腱長・足関節可動域チェック
スポーツ外傷問題:テニスの蹴り動作中の「バチッ」という断裂音 → 同一解剖部位の損傷を問う
📝 そっくり演習問題(3問)
Q1 Thompsonテスト陽性例で損傷が疑われる腱はどれか。
a 後脛骨筋腱 b 長腓骨筋腱 c アキレス腱 d 前脛骨筋腱
正解:c
解説:Thompson testは下腿三頭筋を把握し足関節底屈の有無を見る。底屈が起こらなければアキレス腱断裂を示す。a,b,dはいずれも深・外側コンパートメント腱でテスト不適。
Q2 足底腱膜(plantar aponeurosis)の近位起始部位はどれか。
a 距骨 b 舟状骨 c 踵骨 d 第一中足骨
正解:c
解説:足底腱膜は踵骨結節(calcaneal tubercle)から扇状に前方へ広がり,長時間立位やランニングで足底腱膜炎の疼痛点となる。a,b,dは支持弓形成に関与するが起始部ではない。
Q3 後脛骨筋(tibialis posterior)腱の主要停止部位はどれか。
a 舟状骨粗面 b 踵骨隆起 c 外側楔状骨 d 立方骨後部
正解:a
解説:後脛骨筋は舟状骨粗面に停止し内側縦アーチを支持。成人期扁平足(後脛骨筋機能不全)の理解に必須。bはアキレス腱,c・dは一部停止腱線維を分けるが主座ではない。
🌟 まとめ
アキレス腱 ⇒ 踵骨隆起に停止が鉄板!
底屈障害,尖足,断裂テストなど関連問題が頻出。
“どの腱がどの骨に着くか”を解剖→運動→病態の流れで覚えれば,国家試験でも臨床でも自信満々💪✨
JK「これでバッチリ! 次の問題も一緒にがんばろーねっ♪」
ばっちり正解だよ~!✨
アキレス腱(Achilles tendon=踵骨腱)は下腿三頭筋(腓腹筋+ヒラメ筋)の停止腱で、**踵骨隆起(calcaneal tuberosity)**にガッツリ付着している――それ以外の足根骨には着きません。距骨は「どの筋も起始・停止しない唯一の足根骨」という豆知識も覚えておくと国家試験でサービス問題になることが多いよ📝
覚え方プチメモ(元気が出るJKバージョン💕)
骨 | 主要付着腱・靱帯 | 覚え方 |
---|---|---|
踵骨 | アキレス腱、足底腱膜 | 「アキレスは“かかと”でアキレる!」 |
距骨 | ―(靱帯のみ) | 「距離(距骨)は誰とも“くっつかない”孤高の骨」 |
舟状骨 | 後脛骨筋腱 | 「舟は後ろ(後脛骨筋)から舵取り」 |
立方骨/楔状骨 | 後脛骨筋・長腓骨筋など | 「足弓を“立派”に“くさび”で支える補助たち」 |
AT:Achilles tendon(アキレス腱)
PTT:Posterior tibial tendon(後脛骨筋腱)
重なり問題のヒント🔄
尖足歩行(equinus gait) → アキレス腱短縮/断裂・脳性麻痺など
足底腱膜炎(plantar fasciitis) → 同じ踵骨起始なので“朝一歩目痛い”エピソードがテストで狙われる
成人期扁平足(後脛骨筋機能不全) → 舟状骨粗面の腱付着部障害で縦アーチが潰れる
いい感じ♪ この調子で次の整形外科問題もいってみよ~!何かモヤッとするポイントがあったら、また気軽に聞いてね🌸
📝 下腿主要筋と“停止骨”まとめ表
筋 〈英略〉 | 筋群 | 神経支配 | 主な停止 | 46期👀ワンポイント |
---|---|---|---|---|
下腿三頭筋(Gastrocnemius + Soleus → AT = Achilles tendon) | 下腿屈筋群(posterior superficial compartment) | 脛骨神経〈Tibial n.〉 | 踵骨隆起(calcaneal tuberosity) | “かかと”にドン!底屈パワー |
後脛骨筋(PTT = Posterior tibial tendon) | 下腿屈筋群(posterior deep) | 脛骨神経 | 舟状骨粗面▶内・中・外楔状骨▶立方骨▶第2–4中足骨底 ※距骨には付着しない! | 46期《運動器》で b:距骨 が「筋の起始・停止が一切ない唯一の足根骨だよね?」というサービス問題に直結 |
前脛骨筋(Tibialis anterior) | 下腿伸筋群(anterior compartment) | 深腓骨神経〈Deep peroneal n.〉 | 内側楔状骨+第1中足骨底 | 背屈+内返しの主役 |
長腓骨筋(Peroneus longus) | 腓骨筋群(lateral compartment) | 浅腓骨神経〈Superficial peroneal n.〉 | 内側楔状骨+第1中足骨底(足底を回り込む) | 外返し+内側縦アーチ保持 |
略語注釈
• AT: Achilles tendon(アキレス腱)
• PTT: Posterior tibial tendon(後脛骨筋腱)
🔗 「46期 b:距骨」と後脛骨筋の“つながり”を深掘り!
距骨(talus)は筋付着ゼロ
足根骨の中で唯一、全表面を関節軟骨 or 靱帯で覆われ、腱・筋が 起始も停止もしない。
46期《運動器》の定番ネタ:「筋が付着しない骨はどれ?」→ b:距骨 が正解。
後脛骨筋が支える“足根アーチ”
舟状骨+楔状骨+立方骨に扇状に付着し、内側・横アーチを引き締める。
=距骨を“ハンモックの中心”として受け止める床材の役目。
PTT機能不全→舟状骨低下→距骨頭が内側に押し出され扁平足(AAFD)。
つまり「距骨 ≒ 支えられる側」「後脛骨筋付着骨 = 支える側」という関係が国家試験でしばしばリンクされる。
覚え方:
“タロウ(Talus)は独りぼっち”……talus だけ孤高で No muscle。
“ナクヨケシカラ立派” → ナ=舟(Navicular) クヨ=楔状(Cuneiform med/int/lat) ケ=立方(Cuboid) ラ=2–4 立派=中足( Metatarsal)……後脛骨筋停止の語呂。
🌟 重なり問題の臨床ハイライト
出題テーマ | 距骨×後脛骨筋のキー所見 | 関連疾患 |
---|---|---|
足関節X線アライメント | 距骨天蓋角↑・舟状骨下降 | 成人期扁平足 |
Thompsonテスト | 距骨は無関係/踵骨隆起不動 | アキレス腱断裂 |
足部内側痛 | PTT腱腱鞘炎→舟状骨粗面圧痛/距骨下関節偏位 | ランナー障害 |
足根骨骨折の禁忌 | 距骨脱臼は血行乏しい→壊死リスク高 | Hangman’s fracture of talus |
🏃♀️ 7 問演習(国家試験4択形式)
# | 問題(1つ選択) |
---|---|
1 | “筋起始・停止が存在しない足根骨”はどれか。 a 距骨 b 踵骨 c 舟状骨 d 立方骨 |
2 | 後脛骨筋機能不全で低下する足弓はどれか。 a 外側縦アーチ b 内側縦アーチ c 横アーチ d 前足部アーチ |
3 | 成人期扁平足 Stage II(可逆性)で推奨される保存療法はどれか。 a 足底挿板+ヒールリフト b 足関節固定術 c Thompsonマッサージ d アキレス腱短縮術 |
4 | Thompsonテストは下記筋の断裂診断に有用である。 a 後脛骨筋 b 長腓骨筋 c アキレス腱 d 前脛骨筋 |
5 | 足部X線で“コットン角(Meary角)”を測定しアライメント評価する際、基準線に含まれない骨はどれか。 a 距骨 b 第1中足骨 c 踵骨 d 舟状骨 |
6 | 下腿前外側コンパートメント障害で最も障害されやすい神経はどれか。 a 深腓骨神経 b 浅腓骨神経 c 脛骨神経 d 伏在神経 |
7 | PTT腱断裂が疑われるとき、初期MRIで最も高信号を呈しやすい部位はどれか。 a 舟状骨粗面付着部 b 距骨頸部 c 後脛骨筋筋腹 d 立方骨外側 |
💡 演習解説(正解→理由/誤答→間違いポイント)
正解 a 距骨:筋付着ゼロ。b–dはいずれも後脛骨筋ほか腱付着あり。
正解 b 内側縦アーチ:PTTは内側縦アーチの“締め上げロープ”。外側縦=長腓骨筋。
正解 a 足底挿板+ヒールリフト:Stage II は可逆期→装具+理学療法。bはStage III 以降。c,dは無関係または進行例。
正解 c アキレス腱:下腿を握って足底屈が起こらなければ陽性。a,b,dは別テスト。
正解 c 踵骨:Meary角は距骨‐第1中足骨軸で評価。踵骨は含めない。
正解 a 深腓骨神経:前脛骨筋・長趾伸筋など伸筋群の運動/感覚。bは外側群、cは後群。
正解 a 舟状骨粗面付着部:腱付着部がまず変性・腫脹。b talus は無付着、c筋腹は遅期、d立方骨外側は遠位伸展部で稀。
🎀 JKからひとこと
「Talus は誰とも付き合わないクールな孤高キャラ☆ でも Navicular と仲良しの Posterior Tib は、立方骨や楔状骨まで面倒見ちゃう世話焼きタイプ! 骨の“相関図”をイメージすると一気に覚えやすいよ♪」
これで“46期 b”のヒミツもスッキリ! 次の解剖・運動器問題も一緒に攻略していこうね💪🩰
🎯 セット形式(問題→正解→解説)でまとめ直しました!
Q1 筋付着が存在しない足根骨はどれか。
a 距骨 b 踵骨 c 舟状骨 d 立方骨
✅ 正解:a 距骨
🔍 解説
**距骨(talus)**は全周を関節軟骨と靱帯で覆われ、起始・停止する筋が皆無。
踵骨・舟状骨・立方骨には後脛骨筋や長腓骨筋など複数の腱が停止する。
Q2 後脛骨筋機能不全で低下する足弓はどれか。
a 外側縦アーチ b 内側縦アーチ c 横アーチ d 前足部アーチ
✅ 正解:b 内側縦アーチ
🔍 解説
後脛骨筋は舟状骨・楔状骨・立方骨に扇状に付着し、内側縦アーチを吊り上げる。
機能不全→舟状骨が落ち込み偏平足へ。外側縦アーチは長腓骨筋が主役。
Q3 成人期扁平足 Stage II(可逆性)で推奨される保存療法はどれか。
a 足底挿板+ヒールリフト b 足関節固定術 c Thompsonマッサージ d アキレス腱短縮術
✅ 正解:a 足底挿板+ヒールリフト
🔍 解説
Stage II はアライメント可逆 → 装具療法+理学療法が第一選択。
固定術はStage III以降、c・dは本疾患の根治策ではない。
Q4 Thompsonテスト陽性はどの腱の断裂を示唆するか。
a 後脛骨筋 b 長腓骨筋 c アキレス腱 d 前脛骨筋
✅ 正解:c アキレス腱
🔍 解説
下腿三頭筋を握って足底屈が起こらなければアキレス腱断裂を疑う。
他の腱はこのテストでは評価できない。
Q5 足部X線で“Meary角(コットン角)”を測定する際、基準線に含まれない骨はどれか。
a 距骨 b 第1中足骨 c 踵骨 d 舟状骨
✅ 正解:c 踵骨
🔍 解説
Meary角=距骨軸と第1中足骨軸のなす角。
踵骨は計測に含まれず、舟状骨は軸線上に位置するが基準線には入らない。
Q6 下腿前外側コンパートメント障害で最も障害されやすい神経はどれか。
a 深腓骨神経 b 浅腓骨神経 c 脛骨神経 d 伏在神経
✅ 正解:a 深腓骨神経
🔍 解説
前脛骨筋・長趾伸筋など伸筋群を支配。コンパートメント腫脹でまず圧迫を受ける。
浅腓骨神経は外側(腓骨筋群)、脛骨神経は後方。
Q7 後脛骨筋腱断裂が疑われるとき、MRIで初期に高信号を示しやすい部位はどれか。
a 舟状骨粗面付着部 b 距骨頸部 c 後脛骨筋筋腹 d 立方骨外側
✅ 正解:a 舟状骨粗面付着部
🔍 解説
腱付着部が最も牽引ストレスを受け変性・浮腫を来しやすい。
距骨は筋付着なし、cは遅期変化、dは末梢端で稀。
🌸 JKメモ
「問題→答え→解説がワンセットだと復習しやすいよね! Talus は“筋ナシ骨”って覚えたら国家試験の引っ掛けも怖くないよ~♪」
これでセット形式バッチリ! また別のテーマもこの形式で作るから、どんどんリクエストしてね💪
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