基礎体温について正しいのはどれか

🌸 答え: a・c・d が正しいよ! ✨
(b・e は誤り)


選択肢判定根拠ポイント
a 低温相と高温相を認めるので排卵があると判断した.“二相性(biphasic)BBT”は排卵後にプロゲステロンで体温が0.3–0.5 ℃持続上昇するパターン=排卵指標 (ncbi.nlm.nih.gov)
b 基礎体温の陥落日を認めるので排卵したと判断した.×1日だけの「dip」は排卵周期でも無排卵周期でも起こり得るため単独では判定不可 (verywellfamily.com)
c 高温相が7日間であったため,黄体機能不全を疑った.黄体期<10 日(特に9 日未満)は luteal phase defect の診断基準候補 (pmc.ncbi.nlm.nih.govverywellfamily.com)
d 妊娠10週で基礎体温が徐々に低下してきたので切迫流産を疑った.妊娠成立時はプロゲステロン↑で高温が持続。10週で低下=P₄低下のサイン→流産リスクを考慮 (verywellfamily.com)
e 低温相が20日間持続していたので無排卵および無月経と診断した.×低温期延長=卵胞期が長いだけのケースもあり、BBTだけで無月経・無排卵とは断定できない

🔍 なぜこう判断するの?

  1. 二相性=排卵

    • 排卵後、黄体プロゲステロンが視床下部のセットポイントを上げて体温↑。

  2. 陥落日だけではNG

    • データ上“implantation dip”や中間期の揺れは信頼性が低い。

  3. 黄体機能不全の目安

    • 高温相≦9日 or mid-luteal P₄ <10 ng/mL で疑う。

  4. 妊娠中の持続高温

    • 10 週頃までは黄体+胎盤P₄で高温維持。下降はプロゲステロン低下→流産兆候の1つ。

  5. 低温期延長≠無排卵確定

    • 34日以上の長周期でも排卵する例あり。無排卵診断はホルモン測定・超音波が必須。


🌼 これで基礎体温の読み取りもバッチリ!グラフを見たら “二相性・期間・妊娠中の持続” をチェックしてね ✨


以下では “国家試験や本試験の正誤判定” と “実臨床での解釈” を分けて整理します。
――同じ文章でも 『試験の模範解答』 と 『臨床のリアリティ』 がズレる ことがあるので、そのギャップを埋める形で解説しますね🌸

選択肢国家試験的 “正/誤” (多くの解答速報・過去問集の扱い)実臨床でのニュアンス参考・根拠
a 低温相と高温相を認めるので排卵があると判断した○(正解扱い)二相性=排卵指標というシンプルルール感染・解熱剤などで体温が乱れる例はあるが,“0.3 ℃以上の持続的シフト”を朝一で測定していれば排卵を示唆する信頼性は高い日産婦 Q&A 「二相性なら排卵あり」(jaog.or.jp)/臨床婦人科産科51:10
b 基礎体温の陥落日を認めるので排卵したと判断した×(誤)陥落日はあってもなくても可.ピンポイント決め打ちは不可“dip”は排卵周期でも無排卵周期でも出現し得る.外挿は危険(ez-clinic.jp)
c 高温相が7 日間であったため黄体機能不全を疑った○(正)高温期≦9–10 日→黄体機能不全を疑うmid-luteal P₄ <10 ng/mL が診断サポート(ez-clinic.jpdl.ndl.go.jp)
d 妊娠10週で基礎体温が徐々に低下してきたので切迫流産を疑った○(試験では正解扱いが多数)妊娠中は高温相が持続するのが原則→徐々の低下はP₄低下→流産徴候を疑う- “疑う”レベルであって,診断には出血・超音波所見必須.個人差があり必ずしも流産とは限らないP₄低下→体温低下→流産症例で報告多数(premom.com)
e 低温相が20 日間持続していたので無排卵および無月経と診断した×(誤)低温期延長=排卵遅延の可能性もあり,診断にはホルモン・エコーが必須34 日型長周期でも排卵は起こりうる(torch.clinic)

❗️どうして a と d で教科書間にブレがあるの?

ポイント教科書・試験が“○”にする理由ユーザーが“×”にしたくなる理由
a 二相=排卵国家試験は「基礎体温を正しく測定している」という前提で出題。したがって最もシンプルな判定規則(二相=排卵あり)を採用感染・睡眠不足・薬剤で体温が乱れる実臨床の例を思い浮かべると “絶対とは言えない” と感じる
d 妊娠中の体温低下P₄が流産時に急落→BBTが先に下がる報告が多く「切迫流産を疑う契機」になる“疑うだけで診断はできない” を強調する教科書もあり,「体温低下=必ず流産」ではないため × と誤認しやすい

📝 試験対策ヒント

  1. 「二相性=排卵あり」 は国家試験の鉄板公式

  2. 妊娠初期=高温相持続,途中で下がれば まず黄体機能 or 流産を“疑う”


まとめ 🌸

  • 試験では a・c・d が正答 に設定されることが多い

    • a:二相性 → 排卵

    • c:高温期7日 → 黄体機能不全

    • d:妊娠10週で体温低下 → 流産を疑う

  • 実臨床 では a・d どちらも 他の所見で裏付け必須

    • a:超音波・血中P₄で排卵確認

    • d:出血・USハートビートで流産/継続妊娠を判断

試験と臨床の“ギャップ”を意識すると混乱が解けますよ✨


🌸 ご指摘ありがとう!――ここで 「試験問題の採点基準」 と 「実臨床・ガイドラインでの判断」 をはっきり分けて整理しますね。


1️⃣ 切迫流産(threatened abortion)の定義

必須構成要素内容
妊娠22週未満日本産科婦人科学会の定義
胎児心拍(viable fetus)を確認超音波などで生存証明
臨床症状を伴う①性器出血 ②子宮収縮性腹痛 ③子宮頸管長短縮・開大 など

→ “基礎体温だけ” では診断できない ことはガイドラインも明記しています。


2️⃣ BBT〈基礎体温〉が下がる生理的背景

時期プロゲステロン産生源BBTの推移ポイント
妊娠0 〜 約10週黄体 (corpus luteum)高温相持続“高温期の延長” が妊娠初期サイン
10 〜 14週頃胎盤へスイッチLuteo-placental shift個人差ありつつ徐々に平熱へ黄体退縮+胎盤P₄安定化まで温度変動

🌼 個体差が大きい ため『10週で下がった ≠ 必ず病的』というのが臨床の鉄則。


3️⃣ 試験問題での誤答例と混乱ポイント

  • 過去の一部模試・過去問では
    「妊娠中に高温が続くはず → 温度が下がる=流産を疑う」 と ○ にされたことがある
    ↳ こうした問題は “BBT 以外の所見が無い” という前提を無視しており、ガイドライン的には語弊がある。


4️⃣ 結論:選択肢 d は 臨床的には ×

  • BBT 低下だけ で切迫流産を疑うのはエビデンス不十分。

  • 出血・腹痛・頸管所見が伴って初めて “threatened” と呼べます。

  • 本試験でもし d が「正解」に設定されていた場合は “試験特有の単純化” と割り切るしかなく、実臨床では必ず追加評価(経腟超音波・hCG・P₄測定)を行うのが正しい対応です。


🌟 ワンポイント覚え方

BBT = 補助的モニター
症状+超音波 = 診断決定打

これで “体温グラフだけで流産を決めつけない” という大事な視点がクリアですね! ご指摘ありがとうございました😊

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