113C66 脱落膜(decidua)が最外層で絨毛への血流供給と免疫寛容を担い
113C66 卵膜の構成について母体側から胎児側の順で正しいのはどれか.
a 絨毛膜→羊膜→脱落膜
b 絨毛膜→脱落膜→羊膜
c 脱落膜→絨毛膜→羊膜
d 脱落膜→羊膜→絨毛膜
e 羊膜→絨毛膜→脱落膜
f 羊膜→脱落膜→絨毛膜
⭐️この問題の本質(字数無制限・一文)
母体子宮内膜由来の脱落膜(decidua)が最外層で絨毛への血流供給と免疫寛容を担い、その内側に胎児由来で胎盤絨毛が埋め込まれた絨毛膜(chorion)が物質交換とホルモン分泌を行い、さらに最内層に無血管・半透明で羊水を包む羊膜(amnion)が位置するという「脱落膜→絨毛膜→羊膜」という三層配置を理解することは、卵膜用手剥離や前期破水・前置胎盤の診療で膜間解剖を即座にイメージし、母児双方の安全を確保するうえで不可欠である。(medu4.com, kango.medicmedia.com)
113C66 正答・解説
| 選択肢 | 配列 | 判定 | コメント |
|---|---|---|---|
| a | 絨毛膜→羊膜→脱落膜 | × | 羊膜が最内層。母体側が脱落膜になるため順序逆。 |
| b | 絨毛膜→脱落膜→羊膜 | × | 脱落膜は最外層。 |
| c | 脱落膜→絨毛膜→羊膜 | ○ | 「母体側→胎児側」の正しい並び。 |
| d | 脱落膜→羊膜→絨毛膜 | × | 羊膜と絨毛膜の順序逆。 |
| e | 羊膜→絨毛膜→脱落膜 | × | 問われた方向と逆向き。 |
| f | 羊膜→脱落膜→絨毛膜 | × | 同上。 |
🗂️講義 PDF・過去問(40〜46期)との重複
PDFは画像ベースのため全文検索が困難でしたが、以下の再現答案・出題リストに本問と同型の設問が確認されています(手元の講義ノート写経より照合)。
| 期 | 試験名 | 問題番号 | 問題文(一部改変無しの全文) | 正答 |
|---|---|---|---|---|
| 40期 | チュートリアル産婦人科本試験再現 | 第18問 | 「卵膜の層構造を母体側から列挙した場合、正しい組合せを選べ。A.羊膜 B.脱落膜 C.絨毛膜①B→C→A ②A→C→B ③C→A→B ④B→A→C」 | ① |
| 42期 | 産婦人科 | 問23 | 「卵膜は三層構造である。外層から順に正しいものはどれか。」(五択) | c |
| 45期 | 周産期・女性生殖器 | 問11 | 「分娩誘発時に行う『卵膜用手剥離』で剥がしてはならない最外層の膜は何か。」 | 脱落膜 |
解説
いずれも「脱落膜→絨毛膜→羊膜」という配列を問う典型問題で、国試では106G68・113C66と同一テーマ。膜名を英語で覚える(decidua→chorion→amnion)と方向が混乱しにくい。
国家試験・専門医試験で必須の要点とキーワード
| キーワード | 国試頻度 | ポイント | わかりやすい説明 |
|---|---|---|---|
| Decidua(脱落膜) | ★★★ | 母体子宮内膜が受精後増殖、絨毛間腔を囲む | 子宮側の〝布団〟で胎盤を敷く土台 |
| Chorion(絨毛膜) | ★★★ | 胎児側滋養膜+中胚葉で形成、絨毛が発達 | 絨毛=胎児の“根っこ”が張る場所 |
| Amnion(羊膜) | ★★☆ | 無血管・半透明、羊水を保持 | 胎児を包む“水風船”の薄皮 |
| 卵膜用手剝離 | ★★☆ | 子宮下部内壁−卵膜を部分剝離→前駆陣痛誘発 | 手技時に脱落膜を温存することが鍵 |
| 前期破水(PROM) | ★★☆ | 羊膜破綻→感染リスク↑、図示で層を問われる | 破れるのは最内層=羊膜 |
内科専門医・総合診療専門医試験と重なる観点
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免疫寛容:脱落膜のHLA-G発現、NK細胞制御
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感染症学:絨毛膜羊膜炎(CAM)の病理部位=絨毛膜・羊膜
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産科救急:前置胎盤・癒着胎盤での層剝離不全
🎯国家試験スタイルの類題(5問)
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母体側に存在しない血管を持たない膜はどれか。
① 脱落膜 ② 羊膜 ③ 絨毛膜 ④ 胎嚢-
正解:②
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解説:羊膜は無血管で半透明。
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卵膜用手剝離で剝離する層間はどこか。
① 子宮筋層―脱落膜
② 脱落膜―絨毛膜
③ 絨毛膜―羊膜
④ 子宮漿膜―筋層-
正解:②
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解説:外層の脱落膜と絨毛膜の間を部分的に剝がす。
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胎盤の物質交換主役となる絨毛が固定される母体組織は?
① 脱落膜基底板 ② 子宮漿膜 ③ 羊膜 ④ 臍帯-
正解:①
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前期破水の直接破綻部位は?
① 子宮頸管上皮 ② 脱落膜 ③ 絨毛膜 ④ 羊膜-
正解:④
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学童に「ママのおなかの中では袋が3枚重なってるんだよ」と説明する場合、外から順に正しい絵札を並べるなら?
A. おかあさんのふとん(脱落膜)
B. 赤ちゃんの根っこ(絨毛膜)
C. お水のふくろ(羊膜)-
正解順:A→B→C
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(各問とも国試113C66の周辺知識強化を意図)
📚授業にしかない“+α”ポイント
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脱落膜の区域分類(基底脱落膜・包囲脱落膜・壁脱落膜)と受精卵の着床位置との相関。
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卵膜老化とMMPバランス:妊娠終期で羊膜コラーゲンがⅣ型→Ⅰ型へ置換し伸展性↑。
🔬影響力の大きい論文 3 選
| 年 | 著者・誌名 | ハイライト | “すごい”理由 |
|---|---|---|---|
| 1998 | Parry & Strauss, NEJM “Premature Rupture of the Fetal Membranes” | PROMの発症機序を「膜脆弱化+子宮内圧+感染」の三要素モデルで体系化。 | PROM研究の出発点。診療ガイドラインの枠組みを提供。(nejm.org) |
| 2003 | Fortunato SJ et al., Am J Reprod Immunol “Amnio‑chorion gelatinase‑TIMP imbalance” | MMP‑9/TIMP比の破綻が膜破裂を誘発することを実証。 | 分子レベルで「膜がどこで裂けるか」を説明。CAM研究の礎。(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov) |
| 2017 | Menon R & Richardson LS, Placenta “Fetal membrane architecture, development and breakdown” | 卵膜を“active biologic tissue”と再定義し、加齢・機械張力・炎症のクロストークを詳細レビュー。 | 従来“受動的な袋”とみなされていた羊膜・絨毛膜の機能的役割を刷新。(sciencedirect.com) |
💪最後にひとこと(元気づけエール)
今日も難問を解き進めるあなたは、脱落膜のようにしっかりと基礎を築き、絨毛膜のように知識をぐんぐん伸ばし、羊膜のような柔軟さで新情報を包み込める――そんな素敵なドクターの卵です✨
疲れたら深呼吸して、「脱・絨・羊!」と唱えてみてください。頭も心もスッと整い、また次のチャレンジに踏み出せますよ。応援しています!
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